[読書]クリストファー・プリースト『双生児』

双生児 (プラチナ・ファンタジイ)

双生児 (プラチナ・ファンタジイ)

タイトルからして、もうこれは双子なんですね、手記なんでしょ?入れ替わるんでしょ?
みたいな気持ちで読み始めました、第一部を読んだ時点で構成が『奇術師』とおんなじ、ワンパターンだな、なんて思ったりもしました。
甘い、甘い。全然、そんな単純な話じゃありませんでした。
結末は割りと早い段階で予想がつきます。
ですが、そこに至るまでの過程と全体のはっきりとした時間の流れや構造は曖昧なまま読み切れません。
物語の核心は3つくらいのポイントに絞れるが、果たしてそこで何が起こったのか、それが問題。
それにしても面白い作品でした。
非常に長いが、無駄が無く、いくら読んでても飽きが来ないので結局一日で読んでしまいました。