山田風太郎『野ざらし忍法帖』

短編集。
この作品も忍法帖と名前が付いている通り、忍者と忍法がどの短編にも登場する。
しかし、忍法勝負はない。
奇怪な忍法を話の中心に据えて、それを取り巻く人々の心理や生き様(あるいは死に様)を描き出している。
怪談集とか奇譚集とか、むしろそんな感じ。
これはこれで面白い。
だが個人的には、やっぱり忍法勝負が好きだなあ。