津原泰水『蘆屋家の崩壊』

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)

蘆屋家の崩壊 (集英社文庫)

やっと、手に入れた。そして読んだ。
想像以上に独特で面白かった。
怖くもあり、不気味でもあり、そして馬鹿馬鹿しい。
本当に、なんだか笑っちゃいけないんだろうけど、最後になんだかギャグマンガみたいな落ちがつく作品もあって、やっぱり笑うよなあ・・・。
最後に収録されている「水牛群」はまるで夢のような話で、しかもちょっと感動してしまったりして、でもなんだか笑っちゃったりして、不思議な話だなあ。
一番好きな作品は「埋葬虫」。
これは不気味な話だ。でもやっぱり笑っちゃう。なぜか滑稽に映る。
ユーモアはあるが、ギャグではないと思うんだけどなあ。
不思議。
あと、解説にも書いてあるが食べ物が美味しそう。
食べ物が美味しそうな小説は、内容もすごく面白いのが多い気がする。
ただ困るのは、読んでるとお腹空くってことだ。
途中で、アップルパイ食べた。
随分と落差があるが・・・。