池内紀 編訳『像は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』

象は世界最大の昆虫である―ガレッティ先生失言録

１８世紀末〜１９世紀初頭の、ドイツの高校の教壇に立っていたガレッティ教授が残した失言の数々を収めた失言集。
とりあえず、面白い。
単なる言い間違いみたいなものから意図不明のものまで、しかも、ありとあらゆるジャンルにおいて失言しまくっている。
いくつか引用してみる。
例えば、
　“女神プロセルピナはローマの男神である”
とか
　“カエサルはいまわのきわの直後に死んだ”
とか
　“鉄から何がつくられるか？　そう、陶器だ！”
とか、こんな感じのが７００個くらい入ってる。
それにしても、この教授はとても博学強記のすごい人のようだが、頭が良すぎてこんななのか、それとも単に呆けてるのか。
多分、その中間くらいだと思う。