TERROR2000『TERROR FOR SALE』

Terror for Sale

Terror for Sale

あけましておめでとうございます。なんつって。
新年一発目は、SOILWORK、DARKANEと言った有名デスメタルバンドのメンバー達が結成した、スラッシュメタルバンドTERROR2000の3rdアルバム。
前2作共に、速さと鋭さにこだわりまくったテクニカルなスラッシュメタルをやっていた彼らだが、今作においても徹頭徹尾スラッシュしまくり、むしろ俄然磨きがかかっている。
だが、3作目に来て彼らの頭はイカレたようだ。
TERROR2000の持ち味である、鋭さや攻撃性、テクニックはそのままだが、今作には笑いがトッピングされている。
とりあえず、一曲目から爆走。
歌詞の方はいかにもロックンロールなアルコール・ドラッグ万歳!
を思いっきりバカにしている。
二曲目は激走。
適当な合いの手っぽいコーラス入れつつ、へヴィメタル万歳!って感じ。
3曲目でさらに加速して、下品な歌詞炸裂。
4〜9までサタンやレコード会社や、最近のメタルシーンなんかもバカにしつつ、さらに加速しながら、ヤケクソ気味に激烈大暴走。
10曲目は、同郷のバンドを「バーカ、バーカ」と罵りながら超ハイトーンヴォーカルによる絶唱を交えつつ華麗に疾走。
そして、後半の3曲でぶち切れ気味のテンションは最高潮を向かえ、みんなプッツン。
11曲目は、近所をドライブしながら目に付いたものにとりあえず切れとく感じで、デスメタルぽい咆哮なんかも混ぜちゃう。
12曲目はインストルメンタルのはずが、何故かみんなでギャーギャーピーピー叫びつつ、デパートガールの館内放送(日本語!)が流れるフュージョンぽいリズムにチェンジしたりする、奇天烈さここに極まれりな一曲。
ラストの13曲目は、脳内妄想全開でブッちぎる壊れきった曲。
とにかく、演奏力が抜群。
SOILWORKもDARKANEもテクニカルなバンドだがこれを聞いてると、こんな凄かったっけ?と思ってしまうほどだ。
さらに、変な歌詞をやたら真面目に歌い上げたりしたりと爽快すぎて笑えてくる。
13曲中、遅い曲など一つもない。
すべて、ブッちぎりの激走。
スカッとしたいならこれを聞けば一発だ。