ミュノーナ短編集 『スフィンクス・ステーキ』

スフィンクス・ステーキ―ミュノーナ短篇集

スフィンクス・ステーキ―ミュノーナ短篇集

優しいが大量破壊行為ばかりする巨人の話「優しい巨人」
ゲーテの大ファンの彼女のため、ゲーテの肉声を再現させようと墓荒らしまでする教授の話
ゲーテ蓄音機」
砂漠で迷った一団が、飢えのあまりスフィンクスをステーキにして食べたら美味しかったという表題作など、奇妙な短編ばかりの作品だった。
単純に変な話として読んでも面白いが、作者が哲学者であるだけに様々な揶揄や意味が込められており、色々な読み方ができる。
そう言った意味では、カフカに似ているかもしれない。