アゴタ・クリストフ『悪童日記』

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

残酷なまでに現実を冷淡に描き、かつユーモラスな空気を漂わせる逸品。
寸劇風の短い章が繋がりあって物語を作っていく、すらすら読めるがインパクトは強烈。
淡々とした物語の中には様々なテーマが裏に配されていて、読んで楽しいだけでなく考えさせられてしまう一冊だった。