シオドア・スタージョン『輝く断片』

輝く断片 (奇想コレクション)

輝く断片 (奇想コレクション)

あまりの凄さに絶句した。
スタージョンは自分にとって一番敬愛する作家で、今までに何冊も何十篇も読んできた。
それでも、初めて読んだ時の衝撃が色褪せることは無い。
既読の「マエストロを殺せ」も読み返してみれば、やはりまた衝撃を受けた。
ミステリとかSFとか、ジャンル分けの話なんざどうでもいい。
犯罪小説であろうと、ジャズ小説であろうと知ったことじゃない。
ただ読んで、ここまで強く心を揺さぶられる作品が他にあるだろうか。
そして、表題作。
まだこんな凄い作品があったのかと、しばし呆然となるだけであった。