[読書]イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコミケ』

レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫)

レ・コスミコミケ (ハヤカワepi文庫)

カルヴィーノの短編集は初めてだったが、とても面白かった。
宇宙が誕生した時から存在していたという、qfwfq氏を語り部に壮大かつユーモラスな法螺話を展開している。
どの話も自由奔放な想像力が縦横無尽に炸裂し、奇想天外ではあるのだが妙に腑に落ちてしまう。
個人的に特に好きなのは「渦を巻く」か。
どうして、巻貝の貝殻は螺旋状にねじれているのかを、昔巻貝だったqfwfq氏がその頃の回想を交えて教えてくれる。
不思議だね。