リチャード・フラナガン『グールド魚類画帖』

グールド魚類画帖

グールド魚類画帖

タスマニアの作家。
実在の人物である、グールドを題材にとっている。
ピカレスクと幻想が見事に融合した傑作。
夢と現実、人と魚が混じり合い、溶け合い、やがて一つになっていく世界に陶然とさせられる。
人がモデルとなって魚の絵に描かれているのか、それとも魚をモデルに人を夢想して創りあげているのか。
二読、三読したらもっと深く楽しめそうだ。